毎日、お子さんとの会話を楽しんでいますか?
小さい子どもが話すことは、話があっちこっちに飛んだり、何を言ってるのかわからなかったりして、親としてもちょっと困ったなあと感じたりしますよね。
小さい子どもはうまく話せなくて当然です。当然なんですけど、少しずつでも話が上手になってくれたらいいなあ、なんて思ったりしますね。
このページでは、お子さんの言葉の力、話す力を少しずつ伸ばすために、お父さんお母さんが毎日のお子さんとの会話の中で簡単に取り入れられる方法を2つご紹介します。
・子どものボキャブラリーを伸ばしたい
・子どもの話し方が気になっている
・子どもとの会話を楽しみたい
子どもの「話したい」という気持ちを受け止める
子どもは親に伝えたいことがたくさんあります。でも、話し方がまだ上手ではないので、大人のようにすらすらと順序立てて話せるわけではありません。
「あのね、それでね、えっとね・・・」こんなふうに何が言いたいのかわからないことも多いですよね。そこで「何が言いたいの?」「わかんないよ」なんて言ってしまうと、子どもはうまく話さなきゃとか、早く話さなきゃとか、プレッシャーを感じてしまいます。プレッシャーを感じてしまうと、話すことがだんだん嫌になってしまうかもしれません。
できるだけ「うんうん」とあいづちを打ちながら聞いたり、子どもが言えたことを繰り返してちゃんと聞いてるよって反応してあげることが大切ですね。
子どもは自分なりにゴールに向かって話していますから、そのゴールにたどり着くまで待ってあげましょう。

ママ、あのね、これね、あのあの・・・

うんうん。

あのね、これとれないの。

取れないのかー。そっか、取ってあげるね。
子どもはたくさん話すことで少しずつ話すことが上手になってきます。上手に話せるようになるまで、親は子どもの「話したい」「何かを伝えたい」という気持ちに寄り添えるといいですね。
親は聞き役になる
「気持ちに寄り添う」ということで、もう一つ親ができることは、子どもの話の「聞き役」になるということです。
下に、「聞き役」として気をつけたいことを4つ挙げてみました。
・話を遮らない
・途中で質問しない
・話したいことは何なのか、雰囲気をつかむ
・子どもに共感する
これから詳しく見ていきましょう。
話を遮らない
まず、ひとつめは「話を遮らない」ことです。

ママ、あのね。

あ、ちょっと待ってね。

えっと、さっきの話なんだった?

えっとね、忘れちゃったー
子どもは自分なりに一生懸命考えながら話をしているので、途中で話を遮られると、言いたいことは何だったのか、わからなくなってしまいます。
途中で質問しない

幼稚園でね、ブロック遊んだの。

そっか、誰と遊んだの?

えっとねー、◯◯くんと・・・。
一見、会話が成立しているので、言いたいことが言えているようですが、もしかしたら子どもが言いたいことは「◯◯くんと遊んだ」ことではなくて、「ブロックで家を作った」ことかもしれません。
子どもが話したいことを最後まで話せるように、親はあいづちを打ちながら聞き役に徹したいですね。

幼稚園でブロック遊んだの。

へえ、ブロックで。

うん、おうち作ったんだよ。

そっか、よかったねえ!
話したいことは何なのか、雰囲気をつかむ
子どもの言っていることがわからなくても、子どもが話そうとしていることが「嬉しかったこと」なのか、「悲しかったこと」なのか、子どもの表情やしぐさを見ればなんとなくつかめると思います。その子どもが出す「雰囲気」をなんとなくでもつかんで受け止めて共感していきたいですね。
子どもに共感する
上の「雰囲気をつかむ」でも「共感する」ことが大切だと言いましたが、コミュニケーションでいちばん大切なのがこの「共感」ではないかと思います。
大人の私たちでも自分の言ったことに誰かが共感してくれたら嬉しいですよね。子どもも同じで、話した相手が自分の気持ちを受け止めてくれて共感してくれたら、嬉しく感じるし、自信も持てます。
「よかったね」「嬉しかったね」「大変だったね」「嫌だったね」など、共感する言葉をかけてあげて、子どもの気持ちを受け止められるといいですね。
子どもは話せば話すほど話し方が上手になる!
言葉を覚えて話し始めてまだ数年の子どもたちは、うまく話せなくて当然です。でも、親という聞き役がいて、話を聞いてもらえて反応がもらえたら、話すことが楽しくなってくるでしょう。
何回も失敗を繰り返しながら、だんだん上手に話せるようになってきます。
お父さんお母さんも、子どもの話を聞きながら、子どもが何を伝えたいのか考えながら、会話を楽しめるといいですね。
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